ランカーズ・ハイ 感想 ぼくのかんがえたさいきょうのちかかくとう ~龍~

各所で『頭脳バトル』、で紹介されてます。

矛盾する思いがある・・・後半に続くといって前回の感想を終えたが書くのが凄く億劫・・・

ええと、こんにちは。

ランカーズ・ハイ感想、まさかの後半戦です。

言うまでもないですがネタバレ含みます

そんな人いないと思いますが物凄く最近読み始めて先の展開が気になるという奇特な方。

ワンピースの方が面白いですよ

前半はこちら。

ランカーズ・ハイ感想  ぼくのかんがえたさいきょうのちかかくとう 〜虎〜

今回は主人公、渕上君の激闘を追っかけていきたいと思います。

まぁ本誌からwebに島流しになったから3試合しかないんだけどね!

その前に一度、登場人物を整理しましょう。

覚えておいて損はない登場人物

■渕上くん。

主人公。渕上竜也。立ち読み派は基本的に名前を覚えておらず、ジョジョを読んだ後だと噴上裕也として名前を脳内上書きされてしまう為なおさら思い出せない不遇の子。

事故の後遺症でよくわからんけど5分しか運動できない。

必殺技は双手付きを目と金玉に放つことで謎理論により金的が防御不能になる「虎」と深呼吸してダメージを回復するもはや技なのかすら怪しい「龍」。5分の運動リミットも「龍」で回復できる模様。5分超えたら動けない設定意味なくね?

ちなみに彼が住む賃貸住宅の天井には「龍虎」とでっかくお習字で書いてあります。

まぁ男子たるもの技を習得したら天井にお習字したくな・・・・・・らねーよ!

それなら一歩も天井にデンプシーロールって書けよ!梶原さんも卜辻って書けよ!

「虎」はともかく「龍」なんてただの深呼吸だよ? 書くか? 天井に! でっかく! 毛筆で!

・・・すいません、取り乱しました。

読み切り時代はアドレナリンが出まくりで痛みを感じない設定だったが本誌掲載時はその設定がなくなった為に足を棒で殴られても我慢するだけの可哀そうな子に。

親父の借金のカタにMADで地下格闘に参加する。相続放棄すればそんなことしなくても良かったのでは。

■榎田舞衣

ヒロイン。渕上君の幼馴染でパンチラ担当。

そのパンチラ力はとんち番長における吉四六に匹敵。

主人公 渕上君が何か隠し事をしていることに勘付きいろいろと周辺をウロチョロする。

■御条侃(ごじょうただし)

渕上くんのケンカの師匠でMADランキング1位。

「いやいやそれは無理があるやろ・・・」と渕上くんのガバガバ理論に読者がツッコむタイミングで「不可能ではない」とスカした顔で言い放つことで無理矢理な説得力を持たせる名サポーター。

かっこいい技を思いついて「虎」と名付けちゃう現代っ子と思えない語彙力を持つ。

かっこいい深呼吸には「我々の中で通じる隠語として『龍』と名付ける」とか言っちゃう不思議ちゃんでもある。

先生!呼吸なんて自分のタイミングで相手に関係なくやるから隠語にする意味はないと思います。

確実に「隠語」って言葉使ってみたかっただけだろお前。と中島センセ。

■久万剛

プロレスラー。渕上くんの師匠その2.

リングの外から中央にいる渕上くんをふっとばすラリアートを繰り出すダルシムばりのリーチの持ち主。

■MAD

国会議事堂の地下でやる目突き金的噛みつき有りの格闘を主宰する団体。

なぜ国会議事堂かは一切の説明が無い。野党はこれを追及しろ。というか政権交代した場合にはこの秘密どうやって維持するんでしょ。

「敗者は死ぬ」という上位ランカーに何のメリットもないルールを設定するアホ団体であり、

悪事の状況をスマホで撮影されてネットに上げられると脅されてまんまと言うことを聞く、億単位の金が動いて死者も出る興行を主宰しているとはとても思えないザル管理&ヘタレ団体でもある。

5分しか運動できない奴を「何とかなるんじゃないか」という憶測だけで命がけの勝負を行う場に引っ張ってくる、普通の女子高生に足取りをつかまれるなど、エージェントは基本みんなポンコツ

では、この辺の人たちが織りなす渕上君の戦いの軌跡です。

激闘の歴史:これが頭脳バトルだ!

■第一試合 vs ランキング9位 柴灯臨(さいとうのぞみ)

えぇと・・・柴灯て。

まぁ名前はいいや。斎藤望とかよくある名前の子がいじめられないように配慮してカッコいい漢字を当て嵌めたんでしょうきっと(なげやり)。

柴灯さんは急に表舞台から姿を消した(笑)ヘビー級のボクサーです。

渕上くんがMADに連れてこられた時点で既に一戦こなして相手をズタボロにしています。

5分後にリングに上がれと言われる渕上くん。

・・・柴灯さん連戦過ぎませんかね?まぁいいや。

リングインの際に読み上げられる紹介文を自作し、柴灯さんの今までの試合全てに目を通し試合プランを練る渕上くん。5分間で

お前はジェバンニか

リングイン。アナウンスが渕上くんの「空手の全国大会で優勝」などの履歴を華々しく読み上げます。

大した伏線ではないのでここでばらしちゃいますがこれは渕上くんの作戦で、やったこともないのに空手家であると思い込ませたいようです。

ゴングが鳴りスタスタと柴灯さんに歩み寄り渕上くんは言います「先に殴らせてやるよ」と。

たぶん何かカッコよく躱してワンパンで倒す的な策とかあるんでしょう!ほら!

・・・

おもいっきりぶん殴られて ゴシャ!!という効果音で吹っ飛ぶ渕上くん。バカー!バカー!

柴灯さんから出てるドクロっぽいオーラを見て「化け物め・・・」と普通に流血しつつビビります。

この一連のくだり要る??一発で意識飛んでたらどうしてたの?君死ぬんだよ?!

ヤンキーにも無駄に鉄パイプで殴られてたし・・・死んでから発動するタイプのスタンドとか持ってるんでしょうか。

このあと、目突きを繰り出す渕上くん。リングインン時のアナウンス「空手家」を聞いていた柴灯さんはまんまと「空手には目突きがある・・・」とか言って目突きだけを警戒しだします。

いや他にも色々あるだろ。

なんと柴灯さんは毎試合ごとにリングインのアナウンスから情報を入手していたことを渕上くんは試合5分前に見た過去の試合ビデオから見抜いていてその癖を利用したのだ!!

すげぇ。

私なら初めて扱うDVDデッキで5分以内に再生まで行く自信がありません。

というか歓声とかで空手家の下りがかき消されていたらどうしていたのだろうか。

あと、全盛期のK-1とかPrideだったら選手紹介だけで余裕で5分経っちゃいますね。

そんな訳で都合よく目突きだけを警戒していた柴灯さんは金的キックを食らってあえなく撃沈。

「ケンカは一日5分までだ」というカッコいい決め台詞withドヤ顔でフィニッシュです。

ここまでが第一話。

大体の格闘マンガファンはここで方向性が見えるので見限ります(泣)。

ちなみにこちらから1話は試し読みができますよ。

試し読みできるだけで面白いとは一言も言ってませんのであくまで自己責任でお願いします。


■第二試合 vs ランキング8位 久万剛 (くまつよし)

渕上くんはプロレスラー ビッグベアこと久万剛と道すがら出会います。

その名の通りの大男。実にベタなプロレスキャラの登場です。

いろいろあって仲良くなるも、嗚呼運命の残酷なことよ。MADの容赦ないマッチメイクが彼らを対決のリングに導きます。

例によって初撃は大ぶりのラリアットを無意味に食らう渕上くん。

視界がぐにゃーーーと歪むので時間稼ぎに3択クイズを出します。

1番!ロープに電流!

2番!グローブに刃物!

3番!後ろから射殺!

いや、普通まず問題から言わねぇ??

いきなり選択肢言っても何のことかわからんだろ。

アレか倒置法で時間を稼ぐ梶原さんがやってた高等テクか。そこはモノローグ入れないとアホにしか見えないんですがそれは。

てかお前5分しか動けないのに何チンタラ遊んでやがる

リングではお互いに棒立ちでクイズの中身を解説 → 渕上くん捕まってベアハッグされます。

ううーーーん凄いバカなのかな??

渕上くんはさっきのクイズを利用して背後からの銃撃を臭わせることでベアハッグから脱出。

てか棒立ちからのベアハッグされないと3択クイズ全く意味をなさなかったね。完璧なシナリオ構成と言っていいでしょう。

とにかく、ベアハッグから脱出した渕上くんはリングも脱出。

通路の隅っこ、壁際まで逃亡します。

追っかけてくる久万剛。

壁際に追い詰めてる渕上くんに連続パンチを見舞いますが大ぶりのため全部よけられて壁を叩きます。

いやお前レスラーだろ掴めよ

尚、一応久万がパンチを打つ理由は説明があるのですが、納得性は一切ないため本当に説明しただけとなっております。

久万パンチに耐えれらくなって崩れる壁。

もちろん崩れることがお話の都合上決まっているので鉄筋とか野暮なものは入っていません。国会議事堂なのに。

態勢を崩したところに渕上くんの必殺技「虎」が炸裂!

左手で目突き、タイミングを0.3秒ずらして右手で金的を入れることで目突きの防御に反応した人間の反射速度の関係で金的は確実に入るそうな。

ソデで見ていた師匠の御条くんが「所見は絶対に防げない」とキメます。

いやバックステップで回避いけない?というのは言わない約束です。

そんなわけで久万剛ダウン。

★★★★★★★★★★★★★★★★★

その頃ヒロイン・舞衣は渕上くんが電話に出ないことを訝って深夜0:45に久万のジムを訪問するのだった。

あの・・・常識ってもんは・・・

★★★★★★★★★★★★★★★★★

渕上くんがリング中央に戻って立っていると久万がダウンから復活。

リング外からラリアットを放ち渕上くんを吹っ飛ばします。

リーチとか考えると混乱するので、たぶんデビルリバースとか初期の大豪院邪鬼くらいの身長なんだと思って気にしないことにします。

この際に渕上くんの左手が折れます。なぜか久万剛の左手も折れてますが、そこは師匠の御条くんがカッコよく「不可能ではない」とキメることで皆納得です。

うん、不可能じゃないよ!

最後は折れた左手も使っての「虎」でカッコよくフィニッシュ。

今日も渕上くんの冴えわたる頭脳心理バトルで一人MADランカーを葬ったのであった

お疲れさまでした。


■第三試合 vs ランキング7位 花嶺栄春 (はなみねえいしゅん)

花嶺は国民栄誉賞も受賞したこともあるスーパー空手家。

自身で殺した弟子の死体を保存して愛でている不思議ちゃんです。

尚、死体は腐りません。理由は美しいから。

そんな彼が今回の渕上くんの相手です。

実際の試合前、MADに騙されて嘘の試合日程をつかまされて家をがら空きにした際に家探しされるドジっ子花嶺。

でも怒らないでちゃんと別の日に試合に応じてくれる花嶺。マジ聖人

そんなこんなで必殺「虎」が試合開始直後に火を噴きます。

が、完全に止められ不発。空手家・花嶺は言います。「これ、双手突きだよね?」

読者皆が今まで思っててもツッコまなかったことを平然と言い放つ花嶺。マジ悪魔

そう言えば「初見は絶対に防げない」とか言ってた奴がいたような

いや気のせいか。そんなことキリリとした顔で言える奴いる訳ないじゃないですかー。やーだー

★★★★★★★★★★★★★★★★★

その頃ヒロイン・舞衣は渕上くんが電話に出ないことを訝って深夜2:00に渕上くんのアパートを訪問するのだった。

あの・・・常識ってもんは・・・

★★★★★★★★★★★★★★★★★

必殺技を破られた渕上くん。空手でボコボコにされます。

渕上くんの次なる手は・・・モノマネ

花嶺に殺された弟子の空手モノマネで対抗しメンタルに揺さぶりをかけます。

ま、まぁFF6でもものまね師最強だったし・・・ゴゴは世界を救うというものまねをするゴゴ!!

案の定 作戦は不発に終わりさらにボコられる渕上くん。

というか何故それで行けると思った

★★★★★★★★★★★★★★★★★

その頃ヒロイン・舞衣は深夜2時に渕上くんの部屋に不法侵入、天井に習字ででっかく「龍虎」と書いてあることが判明するのだった。

あの・・・常識ってもんは・・・

★★★★★★★★★★★★★★★★★

勝ち目がないことを悟った渕上くんはヒーヒー言いながら逃げます。控室まで。

鍵をかけて部屋に引きこもる渕上くんに、マゴマゴするMAD職員。マジ超ポンコツ

ドアの外から師匠こと御条くんが話しかけます。「なぜ『龍』を使わない?」

「龍」はカッコいい深呼吸のことです。だから隠語にする意味ねーー

あの呼吸法、じゃダメなの?

もちろん渕上くんは「龍」とつぶやきながら深呼吸

カッコいい、カッコいいよ!何やらエクトプラズム的なものも出てるし!

★★★★★★★★★★★★★★★★★

その頃対戦相手・花嶺は渕上くんがいなくなって寂しいので一人ブツブツ言いながら演舞で暇をつぶしていた。

あの・・・もういいや。

★★★★★★★★★★★★★★★★★

「龍」によるベホイミで回復し、5分しか動けない設定も破壊した渕上くんは超ドヤ顔で試合場に戻ります。

そして最終ページ。

そこには「マガポケにつづくぅッ!!」の文字が。

これにてマガジン本誌からは消えます。「龍」、使い損だったね・・・

まとめ:充実したツッコミ時間としては有り

以上、ランカーズ・ハイ感想と紹介でした。

いやね、いいんですよ。ガバガバなのは。

頭脳バトルを謳っててもデスノートだって喧嘩商売だってガバガバギミックいくらでもありますからね。テレビinポテチとか魔人薬とか。要はそれをいかにマンガ的に楽しく見せてくれるか・・・なんだけどそこのところがねぇ。

それにしても流石に本誌掲載最終話のトビラで「単行本1巻爆売れ中!」からの最終ページ「マガポケにつづくぅッ!!」は酷いと思いました。

気になった方はAmazonへGO!
ランカーズ・ハイ(1) (週刊少年マガジンコミックス)

レビューを読むだけでお腹一杯になりますよ!

あと、以降はAmazonから2巻をサジェストされるので覚悟して行きましょう!

Amazonのレビューにもありますが、女の子だけは可愛いので、次回作も格闘マンガならバクマン。の劇中マンガでやってた「ぱんちらファイト」みたいなやつがいいと思います。もしくは「競女」とか。

それではまた。



喧嘩稼業(8) (ヤングマガジンコミックス)


パクリジナルの技術 ~何をパクリ、どうオリジナルを生みだすのか~ (経済界新書)


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コメント

  1. てつお より:

    絵は好きだったけど
    こうやって考察されると本当にガバガバ過ぎて逆に好感が持てました。
    作者も自分に酔っていたみたいだし、打ち切られて正解だったと思う。

    • COHMI より:

      コメントありがとうございます。
      せめてストーリー展開が面白ければガバガバでも読めたんですけどね・・・

      今調べてみたらweb移籍後も打ち切られたみたいで、先生の次回作にご期待ください・・・

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