アツい頭脳戦はお好きですか?
うっうっ…すいません…俺バカなんで常識なくて…今すぐこの漫画褒めたいんですけどどこ褒めればいいんすかねぇ…?
皆さんマンガ好きですか?
私はキャッツ❤️アイやってた頃からジャンプ読んでますが未だに大好きですよ。
今現在連載中の漫画で一番面白いと思うものの一つがヤングマガジンでやってる木多康昭先生の『喧嘩稼業』です。
魅力的な登場人物が能力と権謀術数の限りを尽くして戦う名勝負の数々。私は断言したい。主人公、佐藤十兵衛vs金田保こそが格闘漫画の歴史の中でのベストバウトであると。
…が、ちょっと待て。アレを連載「中」と言っていいのか?全然載ってないじゃないか木多康昭。そのへん山本陸は何て言ったの?
いきなり脱線しました。
喧嘩商売が第1部完になり木多先生が地球の重力と戦って3年休載、喧嘩稼業に生まれ変わっても怒涛の休載ラッシュとあっては、漫画を描くスキルがある喧嘩ファンでよっしゃ俺が代わりに描いたろ。と思う奴の一人や二人、出てきても不思議はありません。
今日紹介するランカーズ・ハイはまさにその喧嘩フォロワー。作者の中島諒先生は喧嘩稼業ファンをTwitterなどで公言しています。
ただね…フォロワーというかフォロー出来てないんですよね…
一時間待ちザラのラーメン屋(しかもめったに営業してない)の味に憧れたカップ麺しか作れないスキルの奴が勢いで自分の店出した的な。
因みにランカーズ・ハイで検索すると喧嘩稼業やらパクリやら不穏なサジェストが出てきます
が、私はパクリとは思ってないです。
芸人になりたい小学生がサンシャイン池崎の真似をするのはパクリとは言いません。
フォロワーです。フォロー出来てないけど。
更に因みに、この文章書くに当たって「ランカーズ・ハイ 感想」で検索したところ3ページ目でリーガル・ハイの感想ブログがヒットしました。
さて、この時点でどれだけの人が興味を維持しているのか分からないですがランカーズ・ハイの感想・紹介になります。
あ、ネタバレ含みます。
バレても基本みなさんノーダメージだと思いますが。
5分でわかるランカーズ・ハイ
ランカーズ・ハイは青年誌ではなく少年マガジンで2017年の年明けくらいから始まりました。
主人公は高校生の渕上くん。
卑怯・ダーティなファイトで喧嘩負け無し?です。
一話序盤の顔見せで複数のヤンキー達に囲まれて喧嘩を売られます。
一人目のヤンキーを組み伏せたその時、バギィッ!!と別のヤンキーに鉄パイプ的なやつで足をぶん殴られる渕上!
ボギィッ!!と響く骨折の音。「折れたぁっ」ヒャッハーとはしゃぐヤンキー達にケロッとした顔で渕上が反撃!
何と渕上はヤンキー達を油断させる為に自分の足を殴られるタイミングで最初に組み伏せたヤンキーの腕を折り、その骨折の音で自身の骨が折れたと錯覚させ残るヤンキー達を油断させたのだ!
…。
お、おう。
ビジネスマンは行動選択をリスクとベネフィットのバランスで考えるのですが、この「足をわざと殴らせて渕上自身が骨折したと誤認させる」作戦、これは
◆リスク
・凄く痛い。普通に椅子とかにスネぶつけるだけで大ダメージ。どう考えても手加減無しで足を棒で殴られると痛い。
・骨折のリスク。結果論として折れなかっただけで普通に防御姿勢でも何でもない状況で鉄パイプでぶん殴られる訳なので折れる可能性も多分にある。
・実際に折るヤンキーの骨が想定通りに折れなかったり音が聞こえなかったりするといきなり計画が破綻し、殴られ損に。
◆ベネフィット
・ヤンキーがびっくりする
…。
中島ぁ!滅茶苦茶じゃねーか!
「俺はこういう戦い方をする」ドヤァ
じゃねーーー
「こういう戦い方」ってアレか!
致命的なスキを作るために自分も致命傷を受けるタイプのやつか!
最初に骨折音のトリックありきで話を組み立てたので問題点に意識が至らなかったんだと思いますが、編集者は何も言わなかったのか。
あーハイハイ女の子が可愛く描けてれば別にそれでいいですよーな感じだったのか。
そして何やかんやで渕上くんは金持ち達の道楽の地下格闘のファイターになります。
何やかんやって雑な感想だなオイ、とお思いのそこのアナタ。
本編でもほんっとーーに何やかんやとしか言いようのないやり取りの末に地下格闘戦士に決まるんですよ。私ではなく原作が雑いんです。
そして連れて行かれたアングラ格闘は----
運営組織の名称はMAD。MADて。
場所は国会議事堂の地下。うーーん闇の組織っぽく?刃牙の地下格闘のパク…オマージュですがあそこは徳川御大の私物なのよねえ。
国会の開催期間中はどうするのかとかオーディエンスで入る成金の皆さんはどこから入るのかとか疑問が色々湧いてきますが、とりあえず国会議事堂て。
野党は怪文書呼ばわりされる文書とかじゃなくてこの存在を暴けよ。
ルールは武器の使用が禁止されているのみ。目突き金的ありの何でもあり。そして敗者には死が与えられる。
・・・ランカーズ・ハイのタイトル通りファイターにはランキング○○位が付与されてるんですけど、負けたら死ぬ前提ならランキング成立しなくね?10位で始まっても上がポコポコ死ぬ筈だからすぐランキング上がらね?上位ランクのやつ戦う意味なくね?
と、まぁちょっと設定をなぞってみただけでも穴だらけです。
小学生が考えたのかな?
少年誌だし別にいいじゃん、とのご指摘があるかもですが劇場版クレヨンしんちゃんに出てくる悪の組織の方がよっぽど練られた設定がなされてます。
因みにこのアングラ組織MAD、やってることをスマホに録画されてネットにupすると主人公に脅されて言うことを聞かされたりします。管理ザル過ぎだろ。
このあたりの一連の流れは1話試し読みでお楽しみ頂けますよ。
キン肉マンとか彼岸島とか「突っ込むのが無粋」という域まで連載が続けば化けるかもしれない…けど残念なことにマガジン本誌からアプリに島流しが決まってしまった。残念。
もうちょっとだけ続くんじゃ
という訳でなんの気無しに書き出したら長くなったのでまさかの後編に続きます。
ご一緒に渕上くんの死闘の軌跡を辿りましょう。得るものはほぼ無いけど。
模倣犯 全5巻完結セット (新潮文庫) [文庫] by 宮部 みゆき